シカゴ出身の名手クリフォード・ジョーダンはジャズの
表舞台では語られることが少ないミュージシャンかもしれない
チャールズ・ミンガス・バンド時代は同時期に在籍した
エリック・ドルフィーにばかりスポットが当たり
ロフト時代の代表作「イン・ザ・ワールド」では
ドン・チェーリーの怪演に注目が集まった。
しかし、傑作「ブローイング・イン・フロム・シカゴ」等の
ブルーノート盤やリヴァーサイド、および傍系のジャズランドにある
諸作といった50年代後半から60年代初頭にかけてのリーダー・アルバムを聴けば、
クリフォード・ジョーダンのファンになること間違いなしだ。
ブルーノート時代の作品は、いずれも他のホーン奏者を加えた豪快なものだったが
リヴァーサイドに移籍してからは本アルバムや「ベアキャット」など、
ワンホーン編成でスタンダードや軽快なオリジナルを取り上げ歌心あふれる
プレイを披露するアルバムが多い。
ここではそれに加えてシダー・ウォルトン・トリオのバックアップも心地よく
いつ聴いてもあきない。
これぞハードバッパー、クリフォード・ジョーダンの代表作
と呼んでもいいのではないだろうか。
スペルバウンド/クリフォード・ジョーダン 視聴有
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